調査結果によると、ラグジュアリーブランド部門の上位3ブランドは高級服飾のルイ・ヴィトン、同シャネル、貴金属のカルティエが占めた。ルイ・ヴィトンは2年連続の首位で、試算価値は前年比16%増の226億8600万ドル(約2兆6769億4800万円)だった。
LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのグループ企業では、ルイ・ヴィトンのほか、スピリッツのヘネシー、シャンパンのモエ・エ・シャンドン、フェンディがトップ10にランクインした。
同紙は「経済の成熟化に伴い、ブランド力は企業にとっていよいよ重要になっている」としたうえで、ラグジュアリーブランドは「国境を越えた世界的な欲望のシンボルに成長した」と指摘。東アジアやインド市場での成功により「アジアにおける欧州の象徴になっている」と分析した。なかでも、エルメスやグッチのイメージ戦略の成功を評価している。
一方、ラグジュアリーブランドの課題として、他業界に比べインターネット参入が遅れている点を挙げた。シャネルなどの高級ブランドがオンライン販売をしないことについて「顧客と固い信頼関係で結ばれた長年のブランド価値を、ネットが傷つけるのではないかと恐れているようだ」としている。
調査は収益やブランドイメージ、成長率などを基に、自動車、ビール、金融機関など14部門と総合のランキングを集計。総合では昨年7位だったネット検索大手、米グーグルが首位となり、日本企業では10位のトヨタ自動車、NTTドコモ(23位)、ホンダ(36位)、キヤノン(54位)、ソニー(55位)、日産自動車(58位)が上位100位に入った。
]]>